高齢者特有の歯科疾患があります
根面う蝕 オーラルフレイル 口腔乾燥症1など、後期高齢者医療歯科健診をご利用していただいてさまざまな口腔チェックをいたしましょう。
根面う蝕
歯ぐきが下がったところがむし歯になるのは中高年特有の現象です。以下の写真のような状態を根面う蝕(根面むし歯)と言います。
このタイプは水やお湯がしみるなどの症状が少ないのに神経に達するのが速いので早期治療が重要です。
歯の根の部分は軟かい組織(象牙質)で、表面がざらざらしておりプラークが付着しやすい部分です。
歯ぐきが下がって象牙質が露出しますとむし歯になりやすくなります。
このような歯ぐきが下がってのむし歯は中高年の方によく起こります。大人でもこの部位に定期的にフッ素を塗布することで根面う蝕の予防につながります。
定期的歯科健診+歯のクリーニング+フッ素塗布 で口腔管理していきましょう!
大阪府後期高齢者医療歯科健康診査実施中!
健康保険証の確認だけで無料で受けられます。
対象 | 大阪府民の75歳以上の方 1年に1回ご利用できます |
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歯科健診で何か問題点や治療した方が良い部分が見つかりましたら、その日から治療に移行していくこともできます。
75歳未満の豊中市民健診をご希望の方は、お手元の受診ハガキをお持ちください。
1年に1回ご利用できます。
70歳未満の方 | 200円 |
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70歳~74歳の方 | 無料 |
市民健診で何か問題点や治療した方が良い部分が見つかりましたら、その日から治療に移行していくこともできます。
8020運動
よい歯の高齢者8020表彰
豊中市では80歳以上の方で20本以上の歯をお持ちの方に毎年表彰を行っています。
超高齢化社会を迎え日本歯科医師会では80歳になっても20本以上の歯を残そうという「8020運動」を進めています。
豊中市歯科医師会と豊中市ではこの「8020運動」に取り組んで毎年、市長賞、歯科医師会会長賞等の表彰を行っています。
毎年5月~7月に8020表彰申し込みを当院でも行っております。
オーラルフレイル
オーラルフレイルとは加齢による衰えのひとつで、食物を咬んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを言います。
オーラルフレイルと呼ばれる状態の特徴は適切な対処を行うことで機能低下を改善できることで、健康的な状態と病的な状態の狭間にあることです。
このため、オーラルフレイルは医学的な病名ではなく加齢による生理的な変化であります。
オーラルフレイルの始まりは食事時のむせこみが増えること、硬い食品が咬めなくなること、滑舌が悪くなることなどが挙げられますが、この状態を放置すると嚥下障害や構音障害など多岐にわたる身体的、社会的な障害を引き起こすことが考えられます。
このため、オーラフレイルの発症予防とともに、万が一その兆候が見られたときに適切な改善対策を行っていくことが大切なのです。
口腔乾燥症
口腔の機能が低下して唾液を出す能力が衰えている場合と、全身疾患との関連で唾液が出にくくなっている場合があります。
また、他の病気で服用している薬の副作用で唾液量が減っているのかもしれません。
1度診察させていただいて対応を検討いたします。